頸椎捻挫
頚椎捻挫とは?
首の骨と骨を繋ぐ関節に強い外力が加わり、首の可動範囲を超える動きをしてしまった時に関節や靭帯が損傷してしまい、首を動かすときや、ひどい時では安静時痛を引き起こす症状です。
よく捻挫と言うと、足首のイメージが強いですが関節がたくさん存在する人体ではどこにでも発生する症状です。
人の身体には首の骨(頚椎)が7個、胸の骨(胸椎)が12個、腰の骨(5個)から成り立っています。ですので、身体のいろんな所で捻挫が起きても本来はおかしくありません。
今回のテーマである「頚椎捻挫」は頚椎で起きてしまった症状の事を言います。
頚椎捻挫はあまり聞きなれないと思いますが、「むち打ち」なら聞いたことがあると思います。交通事故の後に首に痛みが出る場合や、転倒でも起こりやすい症状でしょう。
交通事故やスポーツが痛める原因
頚椎捻挫は外力により起きることがほとんどです。そのひとつに交通事故があります。
交通事故による頚椎捻挫の負担では、人間の頭部の重さは約体重の10パーセントと言われています。体重50キロの人で約5キロです。事故の瞬間は予測できませんから、衝突や追突により前方や後方に大きく振られてしまいます。
後ろからの追突が予測もできない状態で、首の筋肉も緩んでいるときに衝撃を受け、首がしなる様に動くので、靭帯や筋肉などを損傷しやすいです。
スポーツにより起こる頚椎捻挫
スポーツの中でもコンタクトスポーツが発症確立が高いと思います。ラグビーのタックル、柔道での投げ技、格闘技、または転倒した際なども考えられます。
頚椎捻挫の症状は?
- 首の可動域制限
- 凝りや痛み(首、肩、背中)
- めまい、耳鳴り
- 手や足への痺れや違和感 など
この他にも自律神経が乱れることにより、症状が一つだけ現れるのではなく複合して症状が出てくることもあります。
病院や整形での治療
整形や病院での治療としては、レントゲンやMRIでの検査をしていくと思います。ですが、レントゲンやMRIに異常がなければシップや痛み止めを処方され不満を感じる方もいると思います。頸椎捻挫の場合は軽度の場合なら1週間から2週間で自然治癒していきます。場所や痛め具合にもより、完治の期間は変わってくるので、なかなか痛みが引かない方も出てきます。
当院での鍼灸治療
当院での鍼灸治療は痛めている首や局所に鍼をしていく事はありません。頸椎の動きに関係している手のツボ、足のツボ、外力の影響で脊柱に負担がかかってしまうケースがあります。触診により関係しているツボを探し治療していきます。