筋肉痛
筋肉痛とは?
筋肉痛とは、いつもとは違うトレーニングや、久しぶりに運動をした後に感じる筋肉のハリや痛みです。筋肉痛が起きる原因は、激しい運動などをした時に筋繊維が軽く損傷してしまいます。損傷したままではいけませんので、人間の体は自然治癒力を使い損傷した筋肉を回復させようとします。その時に、炎症反応が起こり、痛みとした認識されます。
また、よく言われている「歳を取ると2日後に筋肉痛がくる」とは若い頃は筋肉を使う事が多く、学生であれば部活などで運動もします。その為、筋肉に定期的に刺激が入ってきます。定期的な筋肉への刺激は筋肉を活性化させ、少しでも筋肉に損傷があれば、すぐに体は修復作業に取り掛かります。ですが、大人になり運動をする機会が若いころに比べ減少してくると、筋肉への刺激も少なくなり筋肉の反応が落ちてしまいます。反応スピードの落ちた筋肉は、自分の体の筋肉が損傷している事に気づくのが遅くなります。また、血管年齢の老化とも関係がある様です。タバコや味の濃い食事などが影響して筋肉の修復には欠かせない血液をスムーズに運べないのも原因の一つではないのでしょうか。そのため大人になると筋肉痛が遅れてくるという説ができた可能性が高いです。
筋肉痛の時のセルフケア
まずは、筋肉痛にならないように普段から筋肉を使う事を意識してもらうことも大事になってきます。普段エレベーターなどを使う方は階段にするだけでも、かなり効果が高いと言えます。また、運動前のウォーミングアップをきちんと行い、筋肉を十分温める事も必要になってきます。ですが、筋肉痛は運動すれば起きてしまうものです。そこで、セルフケアの方法をお伝えしたいと思います。
よく使った筋肉の部位を冷やす(アイシング)
その日の練習や運動で良く使った筋肉がわかるようでしたら、すぐに冷やすことが有効です。例えば、よく歩いた後でしたら太ももの前側や、太ももの後ろ側の大きい筋肉が筋肉痛が起きやすい部位と言えます。冷やす意味合いとしては、血管を収縮させ炎症を悪化させない効果があります。アイシングのやり方としては、氷などを袋に入れ、患部に当てていきます。10分ぐらい冷やします。冷やしすぎもよくありませんので、少し離したりしながら冷やしてください。1日に数回に分けて冷やすのがいいでしょう。
お風呂などで温める
筋肉痛の痛みが激しい時の入浴は、炎症の手助けになるので、あまりお勧めはいたしませんが、温かい浴槽に2分程つかり30秒冷水をシャワーで浴びるなどの温冷浴をすることで早めの回復が見込めます。
当院での鍼灸治療
主訴が筋肉痛のみでの患者さんはあまり来院されませんが、試合が近く練習内容が変わり負荷が強くなった時や、運動後のケアとして来院される方がほとんどです。
鍼灸の治療効果としては、どのスポーツや日常生活でも負担のかかる大腿部や臀部の緊張をツボを使い緩めていきます。また、この動作をすると特にこの筋肉が痛いなどの動作を参考にしながら治療を進めます。お灸も効果が高く当院では積極的にお灸治療もしていきます。